貧乏なら起業のススメ

やりくり

貧乏ならいっそのこと起業しちゃえばいいじゃん。というのが今回のお話

びんぼいくじパパはどうして起業したのか

私は起業して15年ぐらいになりますが、いまだに仕事も収入も不安定で他の経営者の方からは「10年やって安定してないなんて事業への取り組みをちゃんとしてないだろ?」って言われます(汗)
まぁそう言われたところで商売をやめるわけにもいかないので、色んなことを試行錯誤しながら自分のペースでのんびりやってます。おかげで貧乏ですけどね。ハハハ…

私が起業した理由は会社員として働くことが難しいと感じたからです。
大学を辞めてから10年ほど色んな会社を転々としました。
もちろん原因は私自身にあるんですが、もう会社に勤めるのは嫌だなって思って、自分で商売するしか他に方法が思いつかなかった、という感じです。

とはいえ、大学生時代にフルコミッションで住宅設備の訪問販売の営業マンをやってみたり、焼いも屋をはじめてみたりと、もともと起業に対して興味はあったように思います。

でも、最近、起業する人って増えてるよね?

私が起業した以前から起業ブームっぽいものはずっとあったようでして、昨今、起業したいと考える人はとても増えているように思います。特に会社員を早期リタイヤされて起業する中高年の方、それと会社員は経験せずに学生起業しました。という方がすごく増えてきた気がします。

私自身、行政や現役経営者が主催する起業セミナーなどのお手伝いもさせていただいたことがありますが、講義を受ける人たちを見ながら、この中で実際に起業する人ってどのぐらいいるんだろうなぁ。と思っていました。

起業しようとする理由は人それぞれ色々あるんでしょうが、起業するにあたって向き不向きはあるように思います。そして起業は会社員として働くのとは、また違う意味でとても楽しくてやりがいのある働き方だと思います。

ただ、事業を興すのは誰でもできますが、発展・継続させるためには必要なスキルやマインドセット(心構え)があります。

特に会社員として働くのがつらくてつらくて仕方がないけど、一発逆転や遊んで暮らしたいわけじゃなくて仕事にはまじめに取り組みますよ。という人には参考になるかもしれません。
がむしゃらに働かなくても普通に自分のペースでまじめに取り組むなら、世間の片隅でどうにかこうにか生きていくぐらいの収入を得るのはそんなに難しくはないと思います。

ついでに起業すると色々なチャンスと経験は得られます。
もしうまくいかなくって再度サラリーマンになるとしてもきっと違うビジネスの見かたが見えてくると思うんです。

この記事は無責任にもそんな起業をオススメしている記事です。

お店屋さんごっこからはじめる

なんでもいいので、物を売ったりサービスを提供したりしてお金を手に入れてみる。
オークションでモノを売ってみたり、網戸のアミを貼りなおしてお金をもらってみたり。
エクセルで簡単な集計表を作ってあげたり、本当になんでもいいんですが、依頼を受けて作業をこなして集金をするという一連の流れの感じをつかみます。アルバイトじゃなくて「業者さん」になりきってやってみることが大切です。

子供が遊ぶ「お店屋さんごっこ感覚」でいいと思います。アメリカだと子供が家の前でレモネードを売ったり、ガレージセールを開いたりしたりすることがあるそうですがそんな感じです。物販を考えているならオークションやフリーマーケットとかもいいかもですね。

届け出?そんなんいらんから!

事業を始めるためには、まず税務署への起業届が必要とか銀行口座が必要とか事業計画書が必要とか書いてある書籍もありますが、そんなん全然いらんから。
こういった手続きや書類が必要なのは、起業するにあたって借金で資金調達する必要がある人です。

でも借金してする事業は元手になる資金がある程度ある人じゃないとやっちゃダメです。手元に大した運転資金もないのに借金で起業すると失敗する確率は跳ね上がります。借金は運転資金には使わない方がいいですよ。すぐに首が回らなくなっちゃうから。

身一つでできる事業は実入りは少ないけれどもリスクは小さいのでおススメです。お店だったら改装費何百万とかアホみたいに使わない方がいいですよ?
DIYとかしっかりした清掃で手作り感とか清潔感を出して、誠実さをアピールする方がマシです。

それから許認可が必要な事業じゃなければ、勝手に仕事を始めてしまって問題ありません。
屋号だって好きなように適当に名乗っていいし(登記している会社があったり、商標があったりしたらダメだけど)、面倒なら個人名で商売したって全然問題ないです。その辺は常識的に考えて問題ない行動なら大丈夫です。どうなのかわからない時はネットで調べるなり役所とか商工会議所とかに聞けば何らかのヒントが見つかると思います。

この自分で調べたり人に相談したりしてどんどん解決する
というスキルは起業するにあたってとても大切です。結局自分しかいないからね。
悩む時間はムダです。どんどん解決。どんどん処理しましょう。

あら不思議。ほら、もう起業できてる

一連の流れがだんだんワークフローとして成立してきたらもう立派に起業できてます。
あとは取引額を増やすためにはどうすればいいのかを考えます。
起業セミナーに参加するより、お客さんを増やすためにはどうするか?のセミナーや書籍を読む方が建設的です。とりあえず「ランチェスター戦略の顧客戦略」についてざっくり勉強してみることをおススメします。小規模事業者においては基礎であり結論だと私は思います。

結局、起業って手続きとか知識とかじゃなくて「商売をはじめること」なので、わかんなくても始めてしまえば、それが起業したってことなんです。

お金を受け取るときには領収書を発行しなきゃいけないとかそういうのは事前に準備できてればそれが一番いいけど、なかったらコンビニで買ってきて書けばいいことです。極端な話、ノートに受け取った金額書いて相手の名前と自分の氏名住所に認印があればそれでもいいんだから。最初から自社ロゴを印刷したオリジナルの領収書なんか必要ないです。

最初からなんでもかんでも失敗せずにやろうなんてしない方がいいし、お客さんにごめんなさいって言えるようになった方がその後もずっと役に立つと思います。

しちゃいけないこと

借金して利益と直接関係ないことに資金を投資する。

利益と直接関係あることは商品や材料の仕入れとそれを届ける経費だけです。他は全部販促に関係するだけなので、店の内装に凝ったりチラシを作ったりとにかくそういうことには借金して投資しちゃダメです。

借金しての起業は基本的にいばらの道です。自己資金が少ないなら経費がかからない事業を考えるべきです。ネットでビジネスすればコストは本当に少なくて済みます。

よっぽど確実に利益が出せる見込みがあるならともかく、実績もないのに思い込みでリスクを抱えるような行動は控えましょう。

友達頼み

起業したことを友人に知らせると、色々な人たちがあなたを励ましてくれて、サービスを利用してくれることもあるかもしれません。しかし、この友達が云々というパターンではうまくいっている人をみたことがありません。良くて移転、悪ければ1年もちません。
基本的には友達にはお客さんになってもらうのではなく、お客さんを紹介してくれる人になってもらった方が広がりやすくうまくいきます。友達だからと言って甘えずちゃんとお礼をすることも忘れずに。

しなきゃいけないこと

お客さんを作る、探す

ランチェスター戦略という経営の法則的なものがあるんですが、小さな会社はこれを参考にすると方向性が比較的見えやすくなります。そして経営の基本として「お客づくり」に関係あることだけを一生懸命しましょう。という内容があります。

商品を買ってくれるのはお客さんなので新規のお客さんをどうやって探し商品を買ってもらい、何度も利用してくれるお得意さんになってもらうかを考えましょうってことです。

そのための方法が比較的わかりやすく説明されています。高額なセミナーは必要ありません。書籍で十分理解できますし、昔からある経営指南なので図書館にもあります。

安く仕入れる

商品をたくさん売っても利益が残らなければ商売は続けていけません。

いかに安く仕入れていかに高く買ってもらえるようにするかが商売の腕です。
こうやっていうとぼったくりとかいう人もいるんですけど、適正価格ということです。
お客さんが満足してくれるなら、何をいくらで売ってもいいんですけど、不満足なら適正価格とは言えないでしょうね。言わずもがなですが、ぼったくりバーとかは論外です。

商品を高く売る方法を書いた本はたくさんありますが、安く仕入れる方法が書いてある本は稀です。安く仕入れる方法というのは、その業界のシークレットなので、そう簡単に知ることはできません。逆に言うと安く仕入れる方法やルートを知っているなら、商売はそんなに難しくありません。これは事業を失敗しにくくする重要なポイントです。

もうこれで私の知ってることは全部伝えた

もうこれで全部です(笑)嘘です。ほんとはもっとあるけどやることはそんなに多くありません。基本的には他の人の役に立つことを適正価格で提供すれば、商売は成立します。

あんまり難しく考えずに軽い気持ちで、週末起業や副業から始めてみてはいかがでしょうか?
そして起業において一番難しいのは、「はじめる」ってことみたいです。

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