おじさんが語る激安中古車を買うときのポイント

やりくり

こんにちは、びんぼいくじパパです。

車の免許を取ってからもう25年ぐらいになります。
ですが、私はずっと貧乏なので中古車しか買ったことがありません(笑)

しかも車を買うのに50万円以上出したことがありません。
だいたい10~50万円ぐらいの車を2~4年ぐらいのスパンで買い替えています。

少々予算はかかってもいいよという方にはこのエントリーは参考にならないかもしれません。
100万ぐらい出せば良い品質の車が手に入ります。
ただ、予算最優先でどうにかせにゃならん。という人にはもしかしたら参考になることがあるかもしれません。

そんなびんぼうおじさんが激安中古車を買うときに気をつけていることなどをお話してみたいと思います。

結論から言うと売ってくれる人と仲良くなるのが失敗しにくくするコツです。

まずはなに買うの?どれ買うの?

格安車は車種でなく用途で探す。セダン、ミニバン、軽など

車種やメーカーを最初から限定すると、なかなか気にいる車は見つかりません。ゆっくり探せるときはそれでもいいけど、今乗ってる車が車検間近などの時には妥協が必要なことも多いので、ギリギリになって慌てるよりは希望車種を広めに構えて色々みてみる方がいいと思います。ステップワゴンが欲しい!と決めるより、ボックス型のミニバンでミドルサイズぐらいのやつ。とかでざっくり探した方が予算内に収まりやすいです。

車検、税金などの維持費を考えて排気量を決める

自動車税も車検時の法定費用も排気量が少なければ基本的には安く済みます。
可能なら軽自動車が経済的ですが、軽は最大乗車人数が4人なのを知らない人も結構います。用途をよく考えて決めましょう。

予算の考え方、購入価格の半分ぐらいの価格が修理や消耗品の交換に必要

激安中古車は激安である理由があります。過走行だったり、壊れていたり他にもいろいろ。
なので、予算には乗り出しの時にもう少しお金が必要になることが多いです。
例えばタイヤとか、オーディオとかちょっとした部品交換とか。

ギリギリで買うと結局乗れなかったり事故ったりするので、ちょっとだけ余裕をみましょう。
もちろん中古車屋でそれが全部込みで処理できれば別に大丈夫なんだけどね。

同様にちょっとした不具合が見つかるのは普通なんで買ったらとりあえずディーラーに持ち込むといいと思います。中古で買ったので点検してくださいってね。たしか1万円ぐらいで色々見てくれると思います。大きめの故障が見つかったら残念でした。軽めの部品交換とか調整で済んだらおめでとうございます。

ついでに過走行は足回りに問題なければ20万キロぐらい全然普通に乗れるよ。タイミングベルトの車は交換時期とかあるけどね。

車はどれ買う?より、誰から買う?が重要だと思う

目をつけた車は実際に見に行ってみる

情報サイトでもオークションでもなんでもいいんですけど、実際に見に行かずに買うのはすごいリスクが高いです。ただ、これは車を見に行くというより車屋さんを見る意味合いの方が強いです。
オークションなら出品者とメールだけでなく直接会ってみた方がいいです。
会えなくてもせめて電話で話してみた方がいいと思います。

私は車を見るよりこっちの方が大事だと思います。

中古車屋にいったら見るべきポイントは店の雰囲気と店員の応対

車を買うときに頭を悩ませるのは、こわれかけたような車を高い値段でつかまされるんじゃないかというような不安感があるからだと思うんですが、実際に車業界ってちょっとアレな感じってありますよね。

古物商の中でも中古車を扱うとなると警察もちょっと慎重になりますし、条件も厳しくなって参入しにくいようになっています。車は犯罪が絡みやすいからです。

うさん臭そうに感じる店には最初から寄り付かないのがベターです。

あえて誤解を恐れずに言うならヤンキー兄ちゃんがやってそうな店で、置いてある車のラインナップがオラついた車が多くて、アホみたいに中古車情報誌ののぼりをたくさん立ててるところは要注意です。おー。候補がすげー減るやろ?

それでも格安車に釣られて行ってみると、言葉遣いは比較的丁寧だけどどうみても元ヤンみたいなのが「今日買わないと売れちゃいます」とか言い出したら即退散しましょう。その店の激安車にロクな車はないです。

ていうか「今日買わないと○○」ってのは販売手法としてオーソドックスなやりかたなんですけど、人生においてガン無視したほうが幸せになれることが多いです。そんな人や会社は自分の都合しか考えてないから。

私は車のことはよくわからないので、車のたたずまい、値段とのバランス、店の雰囲気、店員の振る舞いなどをみます。
結局は自分の感覚を信じるってことになります。違和感を感じたら何に違和感を感じているのかはっきりしない限り、そこでは買わないことです。

フォースと共にあれ。

さて、車のどこをチェックしますかね

エンジンルームをのぞいてもわからんから内装をよく見た方がマシ

車のことなんか全然わからなくても、見に行った時にとりあえず見るのはエンジンルームですね。見たってわからんのにね。でも見ちゃうよね。なんか心配だし。

エンジンルームはとにかく液体のモレとその痕跡を探す。ホコリは別に気にしなくていい。
あとネジ穴まわりの外した痕跡、再塗装の痕跡などがよく言われるチェックポイントだけど、そんなにじっくり見ていられるわけでもないので、見落としちゃうよね。

ところがわかりやすいのが内装。運転席には当然座ると思うんですけど、居心地が悪ければ当然ヤメです。清掃がどうのこうのじゃなくてヘタリ感が重要です。全体的にハリのある感じならそれなりにもうちょっと使えると思われます。運転席に座ったら前のオーナーがどんな人だったか感じ取りましょう。

まぁ感覚的な部分はともかく、極端なシートのヘタりやフロアマットの下に大きく変なシミがあるのはヤメとこう。激安だからと言ってここを適当にすると後悔することが多い。

変な音がしないか、装備は一通り動作するのか

日本では中古車を買うときには車検が切れていることが多いので試乗できないことが多い。この試乗ができない制度のせいでロクでもない車を買う羽目になった人は少なくないと思うんだけど、国策的にやっぱり新車を買えっていうことなんでしょうかね。(´Д`)ハァ…

ところで中古車を買うと若干気になる異音がするのは普通のことで、それを気にしだすと泥沼にはまる。っていうか、新車でも異音があるときはあるし、だからといって交換してくれるかと言えばまず応じてくれることはないんじゃないかと思う。

足回りで出る音は交換すると直ることもあるらしいが、私が今まで買った車はディーラーでも異音を解決してもらえたことは一度もない。

唯一直ったのは、車体価格よりも高いお金を払ってATのミッション載せ替えした時ぐらい。
だってミッションが壊れかけてたからね。激安車恐るべし。

ただ、動かせるところは動かしてみて気になる音がするかどうか、それを自分が受け入れられるのかどうかは確認しといた方が精神衛生上よろしいと思われるよ。

ありがちなのはドア、あけるとギーッって音がしたりすることがあるので、全部のドアを開け閉めしたほうがいい。動くとこは全部動かして普通に使えるか確認しましょう。

偉そうなことを言っているが実際にはほぼ確実に見落とす

色々確認したいことはあるけれど、結局素人ががんばってもチェックポイントなんて見落とすに決まってるし、正しい判断なんてできないもんです。

結局ヒトってことさ

じゃあどうするのさ?友達になるのさ!

じゃあどうするの?ってなったときにその店の人がどういう人なのかということが効いてきます。だからお店の雰囲気とか店員さんと話したときの印象ってのが重要なんです。

お店の人は中古車のプロなんだからどこがよくてどこが悪いか私たちよりよっぽどわかるはずです。その人が自分の友達にその車を勧めるでしょうか。勧める車ならぜひ買いたいですね。

例えばあなたが中古車屋さんの店員だったら、あなたのことをどう感じますかね?
お客さんが来るときは緊張するし、売らなきゃってプレッシャーもあるし、結構ピリピリすると思うんですよ。リラックスして話せるお客さんがきたらなんか嬉しいよね。

アホみたいに「俺はお客様やぞ!」って態度の人っていますけど、そんなんどこ行っても損します。あといきなり価格交渉する人とか(笑)

もちろん、あくまで売り手と買い手なんで、本当に友達になるわけじゃないけど、やり取りしている間だけでも友達のような気持ちになるのが大切だと思います。

気持ちの良い距離感と態度で「アドバイスしてくれませんか?」ってお願いするだけです。教えてくれたら「ありがとう」っていうだけですよ。

いい人ならきっと親切に色々教えてくれます。
そういう人って安いとか高いとか関係ないんですよ。

その車がその価格である適切な根拠を教えてくれると思います。その根拠を受け入れるかどうかが買うか買わないかを決めるポイントになるでしょう。

車の売買なんてせいぜい2週間ぐらいの付き合いですけど、それでも一期一会だからこそ仲良くなろうとした方がいいよ?

まとめ

車の免許をとって初めて買った車は15万で買った昭和59年式のマツダのコスモでした。
買った店はジャンクヤードみたいな見た目の修理工場で、買った後もあちこちぶつけるたびに持ってって安く修理してもらってました。

その工場はもうなくなってしまいましたが、オヤジさんがめんどくさそうにぶつぶつ言いながら修理してくれて、帰り際に「気をつけて帰れよ」って言ってたのを思い出しました。

お金がなくても車が必要な人はいますし、それを買うためにはちょっと工夫をしたほうが困りにくくなるとは思います。

私が去年ヤフオクで買ったプレマシーは今も元気に私たち家族を乗せてくれています。
価格は10万円で落札者は私しかいなかったんですが、車が届いて、エンジンのオイルを見たときにきれいなオイルが入っていました。わざわざ交換してから送ってくれていたんですね。それを見て初めてオークションで買った不安な気持ちが安心に変わったのを覚えています。

きっとオークションで車を売ってくれた中古車屋のオヤジさんもあんな感じなんだろうなって、なんとなくそう思いました。

車はモノですけど結局やり取りするのはヒトです。やり取りに気持ちが伝わった時には良い取引になるんじゃないかと思います。

そういう部分で車を探してみると希望にあった一台に出会えるかもしれませんね。

ではでは、今日はそんなところで。

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